16 | 2013/3/11 福島県いわき市豊間地区(キャンドルナイト) ピザでみんなを元気に! |
忌まわしい、あの震災から丸2年が経過しました。東京・埼玉を中心に生活をしている私にとっては、『早いな、もう2年経つのか・・・』と正直感じます。東日本沿岸部で甚大な被害を受けた方たちからは、『もう2年も経ってしまった・・・まだまだ問題山積で復興など進んでいないのに・・・』という声が聞こえて来るような気がします。
3.11という特別な日に訪問させていただいたのは、福島県いわき市「とよま地区」です。福島県内外から集まった被災者の方たちと、それを支えるボランティアスタッフの皆さん、総勢1000人超の方が集まったでしょうか・・・
作家の倉本聰さんを中心とする富良野塾のみなさんも3,500個のキャンドルを「とよま」の被災者とそのご家族の皆さんに献灯していらっしゃいました。
冷たい風が吹き抜ける壊れた防潮堤・・・3キロメートルにも及ぶ防潮提の上に並べら
れたキャンドルは、まるで龍のごとく長く延び、遠く宇宙からも見えるそうです。
そして、炎の龍は宇宙を越え、天の御霊にみんなの想いを運んでくれたと思います。
いわき市は、津波の被害はあったにしても、原発から少し離れていて、フラガールの復活のイメージから、福島県の復興の象徴という意識を持っていました。
しかし、実際は全然違います。地区の8割の家屋が破壊・流出し、大勢の方が亡くなったとのことです。そして、破壊された家屋は今もほとんどがそのままの状態です。
塩屋岬に程近い、「とよま」は、日本有数の『鳴き砂』の砂浜で水産業も盛んな、とても風光明媚な場所だったそうです。
海と生きてきた・・・その人たちが、海に全てを奪われた。
復興は進んでいません・・・今日も地元の国会議員の方が参列されていましたが、全ての被災地に、それぞれの事情があります。
その地域に即した復興計画を迅速に進めていただけたらと願うばかりです。
ぬーば号では、今回も大勢の方にアツアツのピザを食べていただきました。
そんな中、ひとりの青年と話をしました。彼はお父様を亡くされたそうです。
『津波は憎いけど、「とよまの海」は大好きなんですよ!「とよま」という土地も「とよま」の人もかけがえのない大切なもの!俺はこの町でこれからも生きていきます。』
『このピザ美味いっすね・・・ご馳走様でした』
本当に大変な事や辛い事が沢山あるけど、この青年の笑顔に希望を感じました。
「とよま」では、復興住宅の計画が進んでいるともお聞きしています。
がんばっぺ とよま!
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